2018年4月24日火曜日

ウェイトローズ(Waitrose)でクイックチェックを使う

日本のニュースでレジ通さずスマホ決済 ローソンが都内3店舗で実証実験 | NHKニュースというのがあったので、似たようなものがイギリスのスーパーであるよという話です。

ローソンでの実証実験は「利用客がスマホの専用アプリで購入したい商品のバーコードを読み取ると、あらかじめ登録したクレジットカードなどでその場で支払いができます。」とのことですが、イギリスの大手スーパーでは支払い以外が実装されています。
(導入されているスーパーでも、一部の支店だけですが)


そんなわけで、比較的高級スーパー、ウェイトローズ(Waitorose)のクイックチェック (QUICK CHECK) をご紹介します。

QUICK CHECKは会員カード持ちの会員が利用できる、お客さんが自分でバーコードスキャンするお買い物方法で、5年以上前に導入されているようです。ただ、店舗により導入状況は以下の通りまちまちです。
  • 導入されている (ハンドセット、スマホアプリ)
  • 導入されている (スマホアプリのみ)
  • 導入されていない
余談ですが、Waitroseの会員カードは他社のようなポイントカードとは一線を画しており、お買い物してもポイントはたまりません。その代わりに、このようなサービスが利用できたり、お買い物時に無料のコーヒー・紅茶がもらえたり、会員限定の割引があったりします。

今回訪れた West Ealing 店はハンドセット・スマホアプリが使える最初のパターンです。



お店に入ってすぐのところに、ハンドセットの貸し出し棚があります。

ここに会員カードを通すと、1つのハンドセットが光ると同時にロックが外れて取り出せます。ただし、今回はハンドセットではなくスマホアプリを使うのでここはスルー。


スマホアプリを使う場合は、初回のみアプリダウンロードと会員カードの読み取り(裏面にバーコードがあるのでそれをスキャン)が必要です。

初回の作業さえ済ませれば、以後は会員カードを携帯していなくてもアプリは使えます。
アプリを起動して、ハンドセット棚の隣の看板にあるQRコードをスキャンすれば、買い物開始状態になります。


アプリの「バーコード読み取りボタン」をタッチして、商品のバーコードを読み取れば、通信状況にもよりますが1~2秒で品物の価格が表示されます。
商品はそのままお買物袋へ入れてよしです。これ、初めての時は、ちょっとドキドキしました。

リアルタイムで価格と合計額が分かりますし、例え店内の表示が抜けていても、2つ買ったら割引みたいな情報が表示されます。

なお、QUICK CHECKアプリは、スキャンに商品情報を取得するため、インターネット通信が必要です。実はお店の中も場所によっては携帯電波が弱いところがありますが、その対策として無料Wi-Fiサービスが提供されています。


食洗器洗剤、牛乳、ポテチ(クリスプス)あたりを買うつもりが、ポテチが2つで£2とか見切り品が安いとかでたくさん買ってしまいました… お買物袋にたくさん入っていますが、支払いはまだしていません。


さて、お会計です。

レジは有人レジとセルフレジがあるのですが、セルフレジにも「QUICK CHECK優先レジ」があるので、比較的待ちは少ないです。

次の写真ではスマホに隠れてしまいましたが、レジの画面の下に「最後にこれを読み取ってね」というバーコードがあるので、商品バーコードと同様の手順でスキャンすると、アプリが写真の通りの完了画面になります。

そしたら、レジ画面の PAY for QUICK CHECK をタッチし、画面に従って支払い画面へ進みます。

お買い物中にアプリでスキャンできなかった商品がある場合は、支払い画面に向かう途中で「読み込めなかったものある?」と聞いてくるので、レジ台のスキャナで読めばよいです。


QUICK CHECKの際の支払いはカード(デビットカードまたはクレジットカード)のみです。
いわゆるNFC決済 (Apple Pay, Google Payを含む、VISA/Mastercard/AMEX Contactless) なんかも使えます。


今回は写真を撮るためにAndroid端末のQUICK CHECKアプリと、iPhoneのApple Payと、2台を使いましたが、もちろんスマホ1台でスキャン~支払いまで済ませられるので、これはかなり便利です。


なお、こんな場合はどうなるか?ですが次の通りです。

量り売りの野菜・果物などは?
→ 量り売りコーナーの近くに秤があります。秤に品物を乗せ、タッチ画面で品物を選ぶと、QUICK CHECK・セルフレジ用のバーコードシールが印刷されます。

スキャンせずに買物袋に入れられるのでは?(万引き)
→ 稀に支払い前に「あなたはランダムチェックの対象です」という表示になって、店員さんに買物袋の中身を確認されます(有人レジで再スキャン)。当たると面倒ですが、稀なことなので我慢しましょう。


日本のスーパーだと、例えば大きな商品を買ったり、少量の買物で買物袋を持っていなかったら、買上済みシールを貼られたりしますが、イギリスのスーパーではそんなものはありません。裸の商品をそのまま持っていくとか、ショッピングカートに商品を再び入れて駐車場まで運び車に詰め替えるなんかは普通です。

ある程度の万引き被害は想定のうちか、防犯カメラなどのでのチェックがあるのかもしれません。いずれにしても、その辺の仕組みをガチガチにしなくても導入してしまうのは、日本とは結構異なるところです。

ですので、そのまま日本で導入できるかというと、文化的にすぐには定着するのは難しいかもしれませんが、(ローソンみたいに決済までとはいかなくても)セルフスキャンの部分だけでも導入が進むといいなぁと思っています。慣れるとほんと便利です。

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